LPガスは世界的な需要が伸びていて、国際的な重要性はますます高まると思います。私が所属している輸入・トレード部は、生産地から需要地まで責任を持ってLPガスを安定的に調達する責任がありますので、使命感を持って働いています。国際情勢の変化、CO2排出規制等の環境問題の変化に対して、常に情報をアップグレードしつつ進めていけるこの仕事は、とてもやりがいがあると感じています。
輸入・トレード部 オペレーションチーム
[2022年入社 国際協力研究科修了]
アジア太平洋地域への需要地へと導く。
LPガス専用タンカーの船舶用燃料を調達。
LPガスは北米や中東などの産出地から、専用タンカーで需要地まで運びます。その際、指示や管理、手配などを行うのが私の所属するオペレーションチームの仕事です。その中で私は特に船の運航管理と運航に必要となる船舶用燃料の調達を行っています。タンカーの燃料補給は1回あたり1億円になることもあり、スケールの大きな購買を担当していることになります。
会社の利益に直結する船舶用燃料のコスト。
船舶用燃料のコストは、市況の変化によっても異なりますし、地域によっても異なります。事前に念入りに情報収集をしたうえで燃料補給地を選定しますが、結果的に近くの別の港の方が低コストで手配できたということも過去にはありました。総額が大きいため差額もまた大きく、工夫の余地がまだあると思います。
世界各地で起こる予期せぬ出来事に果敢に挑む。
世界各地で起こる紛争や、記録的な干ばつで深刻な水不足に陥ったパナマ運河の問題など、さまざまな要素がLPガスの輸送に影響を及ぼします。こうした課題に対応するために、スエズ運河経由やアフリカ喜望峰経由などの代替航路の選定が必要となるため、各運河の規則を読んだり、中東地域に詳しい代理店に問い合わせて話を聞いたりするなど情報収集をして、不測の事態にも備えています。
世界の多様な人々との正確なコミュニケーションを。
外航船の船長や調達先の企業とは英語でやり取りをしますから、コミュニケーションの齟齬が生まれないよう丁寧かつ正確なコミュニケーションができる能力が求められます。さらに、契約書の解釈に関しても国や企業によって異なるニュアンスを含む場合もあるため、注意が必要です。その点ジクシスには石油会社、船会社、船の管制官など多様な背景を持ったプロフェッショナルが揃っているので、教えを請いつつ個々の事例に向き合っています。
※外航船:国際航海に従事する船舶。