フィリピンでのマングローブ植林によるクレジット創出に係る事業化調査開始について

2024年12月3日

2024年12月3日

フィリピンでのマングローブ植林によるクレジット創出に係る事業化調査開始について

ジクシス株式会社(代表取締役社長:田中 惠次)は、自然由来のカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤)と共同で、フィリピンにおけるマングローブ植林によるカーボンクレジット創出の事業化調査を開始します。

フィリピン・ルソン島中部のケソン州を中心とした地域で、民間資金による2国間クレジット制度JCM(Joint Crediting Mechanism)を活用したマングローブ植林由来のカーボンクレジット(JCMクレジット*)の創出に向けて、地元政府並びにフィリピン大学の協力を得て現地調査並びに事業化検討を実施します。

本プロジェクトは、フィリピン・ルソン島中部のケソン州を中心とした同国にて、過去の伐採や自然災害等で減少したマングローブ林に対して最大5千ヘクタールの植林・保全活動を行い、カーボンクレジットの創出を目指すものです。フィリピン大学と連携し、土壌特性や樹種等の現地調査を行い、具体的な植林候補地や植林規模、適切な種の選定、生物多様性への影響等を評価するとともに、日本・フィリピン間の当該JCMクレジット取得の可能性を追求します。

マングローブ由来のカーボンクレジットは、ブルーカーボン(海洋生態系によって取り込まれた炭素)とも呼ばれており、陸上の森林に比べて単位面積当たりでより多くの二酸化炭素を取り込み、炭素として蓄積することができるため、気候変動対策に大きく貢献する存在として注目されています。また気候変動対策以外の面でも、マングローブは生物多様性の保護や⽔質浄化機能、高波・津波を防ぐ自然防波堤としての役割など、多くの貢献が期待できます。

当社は、将来の温室効果ガス削減に向けた新たな枠組みやお客様の環境対策ニーズに対応するため、カーボンクレジットの調達のみならず、新たな取り組みとしてクレジット創出事業にも直接関与することで、より一層責任感を持ち、脱炭素社会に向け取り組んでいく所存です。

*JCM クレジット:
2国間クレジット制度を利用したカーボンクレジットのこと。地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の算定報告公表制度に基づき企業が報告するGHG 排出量の調整や、カーボンニュートラル等の企業目標の達成に向けた GHG 排出量のオフセット、排出量取引制度 GX-ETSでの取引等に活用でき、日本のNDC (Nationally Determined Contribution)達成にも貢献する。

【Green Carbon株式会社 会社概要】
  代表者   :代表取締役 大北 潤
  所在地   :東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AKASAKA607
  設立    :2019年12月
  事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業農業関連事業、環境関連事業、
         その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
  URL    :https://green-carbon.co.jp/

【本プロジェクトの調査エリア(植林候補地)】

調査エリア

【Green Carbon株式会社との共同調査】

共同調査

写真中央:Green Carbon代表取締役 大北 潤 氏
写真左:当社常務執行役員 杉浦 悟
写真右:当社経営企画部グリーン戦略室長 田中 保

【現地で自生している既存マングローブ林】

既存マングローブ林

【本件に対するお問合せ先】
ジクシス株式会社 総務・法務部
TEL:03-5484-5301