「カーボンニュートラル」を目指す動きが世界中で強まるいま、企業のESG活動に対する社会的な要請や注目度も高くなってきています。そのような状況の中で、当社はエネルギーを扱うからこそ、この問題に正面から向き合う責務があると考えています。
当社が取り扱っているLPガスは、可搬性や高いレジリエンス性等、他のエネルギーにはない優位性があります。当社では「カーボンニュートラル取組方針」を定め、LPガスの可能性を追求し、効率的な利用や技術革新を進めながら、環境とエネルギー事業の両立を目指していきます。
SDGsへの取組みで企業価値を向上させ、将来を担う世代にも必要とされ、成長し続ける真のエクセレントカンパニーとなることにもつなげていきます。
SDGsへの取り組み
SDGsの17の目標のうち、特に日本LPガス協会が掲げる以下の「LPガスが取り組むべき4項目」を中心に、幅広い取り組みを着実に実行しています。
当社はSDGsへの貢献においても強みである「人材の多様性」を活かし、一人ひとりの意識や活動を基盤とした全員参画型の活動として推進しています。サプライチェーンにおける大規模な取り組みはもとより、身近なところからのさまざまなアクションにも積極的です。
二元燃料エンジン搭載の大型冷凍船の導入
重油とLPGを燃料として使用可能な二元燃料エンジン搭載のVLGC(大型冷凍LPG運搬船)を導入し、自社船団における温室効果ガスの排出量削減や、大気汚染物質の排出量削減に努めています。

「AXIS RIVER」(2023年竣工)

「AQUAMARINE PROGRESS Ⅱ」(2024年竣工)
カーボンオフセットLPGの取り扱い
2022年4月より国際的な第三者認証機関が認定したボランタリー・カーボンクレジットを活用した「カーボンオフセットLPG」の取り扱いを開始。さらに、2023年10月には「Jクレジット・カーボンオフセットLPG」を新たにラインナップに加えました。多様な環境対応ニーズにこたえられる販売体制を整えることで、持続可能な社会の実現に努めています。
GSL(Gyxis SDGs Leaders)の活動
ジクシスでは、組織を超えた有志で構成されたGSL(GYXIS SDGs Leaders)を軸に、従業員が主体のSDGs活動を積極的に推進しています。GSLでは毎年テーマを掲げ、これまで社内外へのSDGs活動にまつわるヒアリングや組織横断コミュニケーション、2030年、2050年に向けたサステナブルビジョンの考案と提言などを行ってきました。
GSLの活動テーマ:
2021年度(発足初年度)
「2023年時点でのSDGsの観点でのあるべき姿、実施すべき取り組みの検討」
2022年度
チームビルダー候補との協働による「ジクシス2030&2050~我々のサステナブルビジョンを考えるPJ~」
2023年度
「社員全員が当事者として参加できるSDGs」
<GSL:2024年度の活動例>「個人で取り組むSDGsアクション~3つの宣言~」の実施
SDGsに関する活動の輪を広げるため、選択式のアンケートに回答する形で、社員一人ひとりが2025年に自分たちで実践する3つのSDGs活動を宣言しました。さまざまなアクションのなかでも、特に「マイ○○(マイバッグや水筒等)を持参して利用する」、「性別にとらわれず家事に従事する」「食品ロスの回避(賞味期限が近いものを選ぶ等)」を多くの従業員が選択しています。個人の生活に取り入れやすいアクションを考える機会をつくることで、SDGsに対する意識醸成につなげました。
<そのほか、身近な取り組み>
冒頭の「LPガスが取り組むべき4項目」のほかにも、さまざまな活動を通して以下のようなゴールの達成に貢献しています。
学生との意見交換
GSLメンバーとチームビルダー候補(数年以内に他業界から入社したキャリア採用社員)がSDGsを学ぶ法政大学デザイン工学部の川久保俊教授(当時)および川久保研究室に所属する学生らと地方創生、町おこしの観点も踏まえながら意見交換を行いました。
芝地区クリーンキャンペーン参加
港区主催の清掃活動「芝地区クリーンキャンペーン」に社員が参加。JR田町駅から本社にかけての第一京浜沿い歩道を中心に清掃し、会社周辺地域の美化に貢献しました。
LPガス車を活用
2015年より、営業車の一部に環境にやさしいLPガスとガソリンのハイブリッド車を活用しています。
環境にやさしい素材・備品の導入
業務のなかで日々利用される物品に、環境に配慮された製品や素材のものを積極的に取り入れています。
名刺
ジクシスの全従業員の名刺を、石灰石が主原料の素材に切り替えています。名刺製造において大量に必要とされる紙・水をほとんど使わず、資源の節約に貢献しています。
クリアファイル
会社の備品であるクリアファイルも、石灰石を主原料とする製品を導入。従来のプラスチックと比較し、石油由来原料(プラスチック)の使用を大幅に削減しています。
ボールペン
原料の一部に海洋プラスチックを使用した、環境配慮商品のボールペンを備品に取り入れました。
アルミニウム缶飲料
来社されたお客様にお出しする水やお茶は、ペットボトルよりもリサイクル率の高いアルミニウム缶容器のものを使用しています。
(参考)日本におけるリサイクル率:
アルミ缶97.5%(2023年度)
出典:リサイクル率|アルミ缶リサイクル協会
ペットボトル85%(2023年度)
出典:リサイクル率の算出|統計データ|PETボトルリサイクル推進協議会
紙コップのリサイクル実施
本社で廃棄される紙コップを回収して再資し、リサイクルを推進しています。2024年の紙コップ回収量は43kgとなり、トイレットペーパー235巻き分の再資源化に。廃棄物の削減、資源循環への貢献を実現しました。
社会貢献に関連する飲食物の導入・配布
従業員が普段の生活にSDGsを取り入れるきっかけづくりのため、障がいがある方の雇用創出・活躍の機会の提供に取り組む会社が製造したクッキーの配布や、本社内のコーヒーメーカーに、生産者の支援につながるコーヒー豆の導入等を実施しました。
その他、以下の取り組みについては各ページで詳しく紹介しております。
「ホッと楽な家」の展開
BCP(事業継続計画)総合訓練の実施